気密性が高いマンションは、親世帯、子世帯双方の気配が伝わりやすい。
そして、窓が少ないために、気持ちの逃げ場がない。
その結果、気詰まりが生じる、イライラする、家に居たくなくなる。
しかし、考え直してみると、マンションの場合、隣り合った住戸を2つ買って行き来する手があった。
同居ではなく、隣居だ。
隣り合っていなくても、同じマンション内に2つの住戸を購入すれば、近居ができる。
欧米では、親世帯と子世帯が円満にやってゆくためには「スープの冷めない距離」に暮らすのが良いと言われている。
同じマンション内の隣居と、近居はまさにこのスープの冷めない距離。
だったら、問題の多い二世帯同居型間取りをつくるより、同じマンション内の2つの住戸を買ってもらおう、というのが現在の考え方だ。
親世帯と子世帯はできる限り分ける。
これは、一戸建てで二世帯同居型間取りの家を買う場合、建てる場合においても基本的な考え方だ。
広い敷地があれば、二軒の家を建て、渡り廊下で行き来する。
広い敷地がなく、家一軒しか建てることができなければ、二世帯で共用する部分をなるべく少なくする。
例えば、一軒の家のなかに、3LDKと2LDKの間取りをつくり、玄関も2つ設ける。
それぞれ独立した生活を営み、室内のドアー枚で二世帯がつながっている、という形式をとる。
それが無理なら、玄関とダイニングキッチンは共用するが、それ以外は独立した形式にする。
このように、妥協をしながらも、お互いの領域をなるべく多く確保してゆくのが、軋棟のない二世帯同居住宅をつくる秘訣だ。
都心から神奈川方面に伸びる私鉄、東急田園都市線の沿線には高級住宅地が多く、大きな敷地の二世帯同居住宅が目立つ。
このご一世帯同居エリアでは、お盆や正月休みの時期、旅行に出かける家庭が多く、道やデパートが空く。
リッチな人々が多いのも事実だが、「休みの時くらい二世帯同居から解放されたい」と旅行に出かけるケースも少なくないのだ。
二世帯同居のストレスは、想像される以上に大きいのである。
リフォームしやすい構造、しにくい構造一戸建てが建築されるときの工法は、基本的に3つある。
在来工法と呼ばれる木造軸組工法にツーバイフォー工法、軽量鉄骨の3つだ。
それぞれが、どんなものなのかを説明しよう。
まず、取り上げたいのは、在来軸組工法だ。
在来軸組工法は、在来工法、木造軸組工法ともよばれ、木造住宅をつくるための日本古来の建築工法だ。
その基本は、木の柱と梁を組み合わせて骨組みをつくることにある。
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